英語が話せない英語教師

文部科学省の調査によると、TOEIC730点以上の英語教師は中学で8.3%、高校で16.3%だということです。
まず新聞記事を紹介します。

さらに、中学の教員約1万9200人と、高校の教員約1万9600人に、TOEICやTOEFL、英語検定などの受験状況を聞いたところ、受験経験がある英語教員は、中学、高校とも半数以下。多くの企業で“英語ができる”目安とされる「TOEICで730点以上」(通常会話が完全に理解でき、応答も早いレベル)だったのは、中学で8・3%、高校で16・3%。また、英検の準1級以上も中学で10・1%、高校で19・6%だった。
(2005年7月18日  読売新聞)

新聞記事にもあるとおり、TOEIC730点というと「企業で英語が"できる"目安」です。
TOEIC730点位が英語を仕事にできる最低限の基準という人もいます。
逆に言うと、730点に満たないと「英語ができる」とは言えないわけです。
少なくともTOEIC730点をクリアしていない人は、英語が話せるというレベルには程遠いといえるでしょう。
はっきり言って、こんな人が英語の教師をやっていたらマズイのです。

でも、やっぱりねと思ってしまいました。

学生のころから「この人英語話せないんじゃないの?」という英語教師は結構いました。
個人的には直感と一致する数字です。
「やっぱり英語の教師って英語はなせないんだ〜!」というのが正直な感想です。

もちろんTOEICを受験していない人も多いのだとは思います。
新聞記事にもあるとおりTOEICやTOEFL、英語検定の受験経験がある方が半数以下ということですから。
TOEIC受験経験者の割合はわかりませんが、未受験の人たちでTOEIC730点以上の方もいるでしょう。
TOEICを受験していない実力者が受験したら数字は良くなるでしょうね。

ただ英語の教師になろうという人でTOEICも英検も受験していないという人は、そもそも真剣に英語に取り組んでいないような気がします。

英語を学習していたら当然自分のレベルは気になります。
海外に居住経験がある人や長期留学の経験者などを除けば、自分の実用的な英語力を知るには資格試験しか無いような気がします。
マトモに英語の勉強をしていればテストを受けてみようと考えるはずですよね。
英語の教師になろうという人なら、当然自分の英語力を知っておきたいと思うはずです。

英語の先生は自分の英語力が気にならないって事なのでしょうか?

自分の英語力も知らないで英語の教師になってしまったような人たちです。
仮に全員が受験したとしても合格者が大幅に増えるとは考えにくいような気もします。
個人的な想像ですが、未受験の方のスコアはさらにお寒いものになりそうな気がします。

TOEICができなくても受験英語は教えられるということなのかもしれません。
でも英語が話せない人が教えているうちは、英語が話せる日本人は増えてこないでしょうね。
少なくとも正しい発音とか、リスニングとかの能力は絶対上がらないでしょう。

英語が話したかったら、結局自力で学ぶしかないということでしょうか。




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