英語力と収入

asahi.comの特集記事で英語の能力と収入に関する面白いデータを見つけました。
英語力と収入というのは興味があるテーマなので、ちょっとご紹介します。

調査内容は、TOEFLと年収の関連で、対象は女性のみです。
年齢などの属性は特定していないようです。

回答総数が1091人ということです。
データ個数が52しかないのは、TOEIC受験した経験がある人がこれしかいなかったということなのでしょう。多分。
受験者の比率が高いと予想されるTOEICや英検で調査しなかったのはなぜなのでしょう?
ちょっと疑問です。

さて、調査結果ですが、下記のような結果が紹介されていました。

年収(万円) データ個数 250以上 220〜249 180〜199 180未満
総計 52 48.1% 34.6% 11.5% 5.8%
〜300万円 18 50.0% 33.3% 5.6% 11.1%
301〜500万円 15 26.7% 46.7% 26.7% 0.0%
501〜700万円 9 33.3% 55.6% 0.0% 11.1%
701〜1000万円 6 83.3% 0.0% 16.7% 0.0%
1001万円〜 4 100.0% 0.0% 0.0% 0.0%

TOEFLのスコアは今ひとつピンとこないという人も多いと思います。
TOEICや英検とTOEFLのスコアの関連はこちらのページで紹介されていますので参考にしてみてください。
TOEFL250以上というのは日本人の中では相当英語ができる部類に入ると考えていただくと理解しやすいと思います。

さて、この結果から250以上のスコアを出した人を抜き出してみて見ます。
スコアが250以上の人だけを対象に、年収と人数の関係が分かるように表を書き直してみると、次のようになります。

年収(万円) データ個数 比率(%)
総計 25 100
〜300万円 9 36
301〜500万円 4 16
501〜700万円 3 12
701〜1000万円 5 20
1001万円〜 4 16

まず見ていただきたいのが300万円以下の人の人数の多さです。
3分の1以上の人が年収300万円以下という結果になっています。
TOEFL250以上という日本人の中ではかなり英語ができる人でも、必ずしも年収が高くないということがよく分かります。

逆に年収1千万円以上の人が16%いるのも興味深いです。
平均的な日本人女性の中で1千万円以上の給与をもらっている人がそれほど多くないであろうとおもいます。
かなり高い比率で高給を取っている人がいることが分かります。

この2つの分析から、次のような事が分かります。
(1)英語ができるからといって、もらっている給料がいいとは限らない。
(2)英語ができると、高い給料をもらえる確率が高くなる。

データ数が少ないので、正確なところはわかりません。
でも、英語を身につけると得する可能性があるという感じはわかりますね。
ただ、有効に活かさないと宝の持ち腐れになるかもしれないという感じでしょうか。





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