TOEIC とTOEFL の信用がた落ち| 英国でビザ申請に使えず

TOEIC とTOEFL の信用が著しく毀損されるような発表がありました。英国のビザ申請にTOEIC とTOEFL が使えなくなったのです。

TOEIC やTOEFL というのは、国際的な信用があるというのが大きな売りの一つですよね。しかし、そのメリットが英国政府によって否定された形になるわけです。

これによって、TOEIC やTOEFL 試験自体が無くなるというようなことは無いでしょう。でも、試験の信頼性にはかなりケチがついたと言って良いでしょうね。

下請け業者が不正に加担

なぜこんなことがおきたかというと、TOEIC の下請け業者が不正に加担したのが発覚したからということのようです。朝日新聞の記事を引用してみましょう。1

きっかけは、2月の英BBCの報道。ロンドンであったTOEIC試験で、替え玉受験や試験監督が解答を読み上げる不正が行われていたと報じた。

TOEICとTOEFLを運営する米国の非営利団体ETSは、英国で「下請け業者による違法行為」を確認し、英内務省と結んでいた、英語力証明に使うための契約を更新しないと今月17日に発表した。TOEFLも同じ契約に含まれており、ビザ申請には使えなくなった。同省も「英語力証明の根拠として、ETSが行うテストの受け入れを停止した」と発表した。

下請け業者とは言え、運営する側が不正に加担したのです。試験に対する信頼の低下は、著しいといって良さそうです。

このことが原因で、他国でも同様の動きがあるというようなことは無いのでしょうか。ちょっと気になるところですね。

TOEIC の公式サイト内でもアナウンス

当然のことでしょうが、この事は、TOEIC の公式サイト内でもアナウンスがありました。英国留学に使えないとなると、受験する意味が無くなる人もおおいでしょう。

ただ、不正に関する説明については、ほんの少し触れるだけだったようですね。

しかしながら今般、ETSから英国国内におけるTOEICテストの実施を委託された団体による不正があったため、両者間の契約を更新しないこととなりました。2

替え玉や解答の読み上げがあったことには触れていません。見せたくない部分を隠した感じですね。ちょっと印象は悪いです。

TOEIC やTOEFL を運営するETS としては、試験に対する信頼の低下を防ぎたいという思惑があるのでしょう。彼らにとって幸いなことに、この圏はそれほど大きく報道されてはいないようです。

  1. TOEICとTOEFL、英ビザ申請に使えず 4月から(朝日新聞デジタル)2014年4月25日 []
  2. 英国ビザ申請要件の変更について| 重要なお知らせ(TOEIC)2014年4月25日 []

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